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幸せ気分のラーメン屋

2023.10.02
なぜ、2年以上も書いていなかった
このコラムを再び書き始めたか?

実は、採用したスタッフが、
このコラムを見て、応募してきたという

採用後も時々チェックをして、
「最近、更新されない」と嘆いているらしい、、、



そんなこんなで、今日は
先日、外食をした時の事を書こう

とある週末、少し離れた町に用事があり出向いた
用事が終了し、昼時だったから検索して
ラーメン屋に向かった

たたずまいは昭和から平成初期か、
のれんが風に揺られている
週末にもかかわらず、20台以上駐められる駐車場に
1台しかない

不安だ、、、

初めての店はやや不安だが、楽しみでもある
新しい発見はこうして生まれるのだろう

のれんをくぐると、入ってすぐの4人掛けのテーブルは
御年80を越えると思われる腰の曲がったおばあちゃんが
雑誌のナンクロをしている

その隣のテーブルでは、シミのついた白衣の御年80を越えているであろう
おじいちゃんが、同じくらいの歳のご夫婦とにこやかに雑談をしている


、、、不安だ、、、


私に気がつくと、
「そちらにどうぞ」と笑顔のおばあちゃん

おじいちゃんは会話をやめ、厨房のなかへ
会話をしていたご夫婦も帰っていかれた

着席した私に、
腰を曲げたおばあちゃんが
ゆっくりと湯飲みに入った熱いお茶を出してくれた、、

真夏の8月に、、、

壁に貼ってあるビールの広告は、
今ではベテラン女優が笑顔でジョッキを掲げていた


野菜ラーメンとぎょうざ
おばあちゃんに伝え、
5分、、、10分、、、そろそろか

厨房内からおじいちゃんとおばあちゃんの
元気な、ややケンカ?という声が聞こえる

20分、、、30分、、、

ようやく、おばあちゃんがお盆に乗せながらゆっくり持ってきてくれた
指が汁に入りそうだ、、、

おばあちゃんはそのまま、入り口付近の4人掛けのテーブルで
ナンクロを再開

野菜ラーメンはあんかけになっていて、
この上なく、熱い!

8月の12時すぎだ、、、


汗をかきながら食した後、
会計に向かうと、
やはり昭和感があるレジスター

おばあちゃんが
「1,750円です、、、」

???

野菜ラーメン950円
ぎょうざ400円
1,350円と思っていた私は、

そのまま何も言わず、1,750円支払った
多分、ぎょうざが2皿の登録になったのであろう、、、

味は普通だったが、80を過ぎても夫婦で働いて、
税金を納め、介護保険を使わずにいる老夫婦に
嬉しくなった自分がいた

働いて、ナンクロをして、夫婦ゲンカして
これからも、店をやってくださいね

ニヤニヤしながらハンドルを握り、
幸せ気分で帰路を急いだ

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